名門女子高生誘拐事件vol.5 (上)


えぇ、今年の2月、名門女子高生が二人も拉致され、未だに犯人逮捕に至らない。それどころか手掛かりすら掴めずにいる怪事件。それもそのはず、その女子高生を誘拐したのはこのあたくしですもの。あたくしは誘拐・拉致・人身売買のエキスパート。つまりプロの人攫いってわけね。でもあたくしの役割は、ただ美少女を拉致監禁し、売買するだけじゃないわ。
拉致した美少女達を、立派な性奴隷に調教し、世界中の性的倒錯セレブリティが集まる、アンダーグラウンドの高級奴隷オークションの舞台に立たせる事。
例の情報屋と、もう一月あまり連絡がとれない。もしかしたらもう消されているのかもしれないわね。だから今回からは、あたくしの調教記録として残していくわ。
あたくしが拉致したのは2人の美人姉妹。なぜ2人もって?その経緯は、以前の記録にお目通しを。
さて、今日のご調教は、妹の“沙也香” この子は姉よりも手がかかるけれど、それもまた一興。それだけお楽しみが増えるってことよ。まぁ、見ててご覧なさい。
とある僻地のとあるお屋敷。その地下にはたくさんの監禁部屋があるの。その中の座敷牢のひとつに向かい、南京錠を解錠したの。ガチャン。重たい南京錠の外される音が、この静かな座敷牢の廊下まで響きわたったわ。沙也香はぐったりして眠っていたようだけど、その重たい南京錠が外される音を聞いてピクンと肩をすぼませたの。
「ふうん、ちゃんと食事は摂っているみたいね。体調はどうかしら?」
あたくしを恨めしそうにちらりと見て、すぐに目をそらしてこう言ったわ。
「いいわけないじゃない。こんなところに閉じ込められて。。。それに、これってメイド服でしょう?どうしてこんな格好させるの?」
ミニ丈のメイド服を強制的に着せられ、紅く頬を染まった頬を膨らまし、拗ねたようなその仕草その口調、高校生といえどまだ幼い少女のように映ったわ。あたくしは何も答えずに、淡々と調教の用意に取り掛かるあたくしに、またいつもの質問を投げかけてきたの。
「ねえ、お姉さんはどこにいるの?生きているの?ねぇ、答えて!」
あたくしは麻縄を箪笥の引き出しに掛け、沙也香の肩に手を置き、優しくそしてちょっぴり甘美な声色で言ったの。
「生きているに決まっているじゃない。貴女達2人は、あたくしの大切な商品奴隷。健やかに居てもらわなくっちゃだわ。」思わずこぼした笑みが、また沙也香の不安感を募らせたのか、更に肩を落としてうな垂れていたわ。
そんな沙也香を背後からそっと抱きしめ、「大丈夫。貴女の本当の存在価値を、このあたくしが教授してあげる。貴女はあたくしの手によって、素晴らしい女性に開花されるのよ。」
そう言って、箪笥に手を伸ばし麻縄を取ると、するりするりとあっと言う間に沙也香を抱擁してあげたの。

「あぁっ、またこんな姿に、、、どうして?お願い、せめてひと目姉に会わせて!」
いくらもがいても縄は解けない。
「無駄なことは喋らないでいいわ。貴女はこの麻縄というあたくしの長い腕を感じていなさい。」
沙也香の気持ちなど意に介さない命令口調で放ったの。
「そんな、、あぁぁ、、、。」
抵抗しながらも、あたくしにかなう訳もない華奢な躰は、みるみるうちに縛られ、その美しい肢体は微動だに出来ず、まるで天井から吊るされた飾り付けのように揺らめいていたわ。

「いや、やめて、、、降ろして。あぁ、助けて。」か細い声がまたそそる。思わず口角を上げたあたくしは、そのつぶらな瞳を覗き込みながら諭すように言ったの。
「ふぅん、降ろして欲しいの?じゃぁ、今日のご調教おとなしくお受け下さるかしらん。」
「えぇ?また、恥ずかしい事をされるの?そんな、、、。」
「嫌なら降ろしてあげないわ。そのまま吊り下げられて、永遠に揺られていなさいね。お姉さんにも、一生会えないわねぇ。」
「うっ、そんなっ、、、。分かりました。ご、ご調教受ます。」
「お願いしますでしょう?まだ分からないの?」
いつになく荒げた口調にはっとしたのか、沙也香は少し目を開き、覚悟したような面持ちになったわ。
「お願い、、、します。」
降ろされた沙也香は、棘をとられた薔薇のように、それはそれはしなやかな躰を預けるように解かれていったの。
これから受ける凌辱の調教を知るよしもなく。

。。。続く